3歳の癇癪が落ち着くまで

2歳のイヤイヤ期を乗り越えて、自分でできることも増え、「少し手が離れるかな?」と思った頃にやってくる3歳の癇癪。

もちろん、3歳の子どもといっても人それぞれ。みんながみんな通る道ではありません。
でも、いざ自分の子どもが癇癪を起こすと、成長発達の一部だと頭では分かっていても、「はぁ、しんどい…」ってなりますよね。

「これって普通?」
「発達に問題ある?」

そんな不安が頭をよぎったことも何度もありました。

いつか終わると言われても、
「それっていつよ?!」ってなりますよね。

この記事では、3歳息子の癇癪と向き合った日々の記録を、論文や専門家の考えも参考にしながらまとめていきたいと思います。


3歳半前後から息子の癇癪が激しくなりました。とにかくすべてにおいて自分の思い通りにならないとキレます。思い通りになってもキレ続けます。最初の頃は疲れているからかな?睡眠が足りていないのかな?と思っていました。でもあまりにひどく、幼稚園の日もお休みの日も同じように理不尽なことで癇癪を起こすので、「あ、これが噂の悪魔の3歳*か」と、とりあえず自分を納得させることにします。

*自己主張が強くなる一方で感情のコントロールがまだ難しく、癇癪や反発が増えやすい時期

癇癪のきっかけは本当に些細なことです。例えば……

<外出から帰宅し家に入るシーン>

自分(息子)が1番に入りたい  

    ↓

自分のタイミングで入りたい

(はよ入れ(私の心の声))

    ↓

親が、早く入ってと促す

(荷物もあるし、親(私)はイライラ)

    ↓

入り口でだらだら靴を脱がない  

(わざとです)

    ↓

しびれを切らし親が先に入る

(入らないなら先に入ると警告してから)   

    ↓

怒って泣いてキレる

(「僕が先〜」と叫びながら地団駄を踏む) 

    ↓

そのまま10分以上泣き続ける

(地団駄の次は何故か自分の足をたたく

 半ズボンの太ももがでているところを

 両手で、赤くなるほどバンバン)  

    ↓
「僕が先ー」を繰り返す

(何を言っても上記の言葉しか発しません)    

    ↓

少し距離を取って観察

(様子を見て軽い声掛けを続ける)  

    ↓

それでも泣き止まない

(そろそそ疲れてきている様子)

    ↓

動画撮影に入ります

(後で振り返るとかわいいもんです)

    ↓

少し落ち着いてくる

(気をそらします) 

    ↓

ピタッと泣き止む

(急にスイッチがオフになる)        

    ↓

楽しそうに遊び出す

(二重人格か?!と思うほど豹変)

調べてみると、この一連の流れは
幼児の脳の働きそのものらしいです。

3歳は感情を爆発させる脳(扁桃体)がとても活発で、
感情を止める脳(前頭前野)はまだ未発達。

例えるなら、アクセル全開なのにブレーキはまだ弱い状態。

だから一度怒りが始まると、
原因が解決してもすぐには止まりません。

実際、幼児の癇癪は
「感情が体を支配している状態」と説明されるそうです。

小さな体に対して大きな頭があって、その中でいろんな機能が毎日すこしづつ成長していっているんだな。優しく見守らないとなぁ。

と、落ち着いた時には思えるんですが、実際に癇癪に向き合っている時はそんな余裕を持てないことのほうが多いですよね。

子どもの癇癪の動画を撮ることは賛否両論もあると思いますが、私はおすすめしたいです。なんといっても、後から振り返れる喜びと、他の家族と共有することでストレスも和らぎます。動画を撮ることで、ちょっとだけ客観的になれるんですよね。


論文や専門家の意見では、

・まず安全を確保する
・落ち着くまで待つ
・気持ちを短く言葉にする

この3つを基本にするよう勧められています。

……はい。分かります。理想ですよね。

でも、時と場所によりますよね。特に「場所」!

我が家はマンションなので、部屋の中で地団駄を踏まれると本当に困ります。
正直、ずっと待っていられません。

お店で寝転がって泣き叫ばれた時なんて、
「どうぞ落ち着くまで」なんて言っていられるメンタル、私にはありません。

親が感情的にならないことが大切とも言われますが、
親だって人間です。

感情的になります。普通に。
私は何度もあります(むしろよくあります)。

教科書どおりの対応とは程遠く、
癇癪を起こす息子に対抗して怒ったことも何度もあります。

はい。火に油ですね(笑)

でも、何度も向き合っていくうちに、
安全だけ確保して、あとは存分に泣かせるのが一番楽だなと思うようになりました。

大人だって、泣いた後にスッキリすることありますよね。

いっそ一緒に泣くのも、ありかもしれません。

どれだけ育児書を読んでも、専門家の意見を聞いても、ママ友に聞いてみても
自分の子どもがその通りになるとは限らないんですよね。

あまり深く考えすぎず、成長の一部なんだと思って受け止めたいですね。

きっといつか振り返ったとき、
癇癪と向き合った日々も、大切で幸せな記憶になっているんだろうなと思います。


一番気になるのは、この癇癪がいつ終わるのかですよね。

息子の場合は3〜4ヶ月ほど続き、その後少しずつ落ち着いてきました。
気づいたら「そういえば先週は癇癪なかったな」と思うような感じで、泣いても癇癪まではいかずに落ち着くことが増えていきました。

前頭前野が少し育ったのでしょう、きっと(笑)。

この3〜4ヶ月が長いのか短いのかは分かりませんが、一般的には4歳前後になると癇癪は減っていくことが多いようです。

振り返ってみると、息子の癇癪期は3歳6ヶ月〜10ヶ月頃だったと思います。

……どうか再発しませんように。

あとは噂の「天使の4歳*」を待つばかりです。

*4歳頃になると、感情をコントロールする力や言葉の力が伸びて、ぐっと育てやすくなることが多いと言われています。

今まさに癇癪に向き合っていて、しんどい思いをしている方へ。
毎日おつかれさまです。
本当に大変ですよね。

でも、この時期はちゃんと終わりがあると言われています。
少しずつ、気づかないうちに変わっていきます。

今日もなんとか乗り切った、それだけで十分です。


参考文献・参考資料

・幼児の癇癪に関する縦断研究(Van den Akker et al., 2022)
・American Academy of Pediatrics(米国小児科学会)
・Harvard University Center on the Developing Child