幼稚園の行き渋り:親の対処法と原因


入園後2ヶ月で行き渋りが始まった


満3歳で入園した息子。

1歳頃から母に預けるときも泣くことはなく、
2歳の頃に近所の保育園で一時保育を数回利用したときも、特に問題なく過ごしていました。

そのため私は、
「この子は行き渋りしないタイプだろうな」
と思っていました。

入園初日もバス送迎でしたが、振り返ることもなく笑顔でバスに乗っていきました。

それを見て、
私の方が寂しくて泣きそうになったくらいです。笑

ところが、入園から2ヶ月ほど経った頃、急に行き渋りが始まりました。

夜、寝る前になると決まって

明日幼稚園行かな〜い

そう言って泣き出します。
あれ、急にどうしたのかな?幼稚園で何かあった?と聞いてもはっきりした答えはありません。

とりあえず、今は寝よう。明日のことは明日考えようね。


そう言ってなだめながら、なんとか寝かせていました。

そして私は、考えられる原因を3つに絞りました。

①幼稚園のプールが嫌
その頃、幼稚園ではプールが始まっていました。

息子も
「プール嫌〜」
と言ったりしていたので、プールが原因かなとも考えました。

ただ、息子は1歳の頃からベビースイミングに通っていて、水を怖がることはありません。
むしろ水遊びは好きな方です。

園のプールとの違いは、屋外であること。

幼稚園では、屋上に設置された小型のプールに入るようでした。

②虫が嫌
プールへの移動のときや、プール中に虫がいるのが嫌だと言うこともありました。

実際、家でも虫はかなり苦手で、
小さな蚊や小バエでも

「ぎゃーっ!」

と大騒ぎするほど。

そのため、
虫が原因なのかな?
とも感じていました。


③家にいたいだけ
幼稚園が始まり、家で過ごす時間はそれまでよりぐっと減りました。

そのため、家のおもちゃで遊ぶ時間も少なくなりました。

毎朝おもちゃで遊びたがり、
途中で「そろそろ幼稚園だよ」と中断されると嫌がることも多かったので、

「もしかして、ただ家でもっと遊びたいだけなのかな?」

とも考えていました。

朝の対応 – 親の姿勢 –

朝も「今日は行かな〜い」から始まることが多くありました。

ですが、私自身もパートとはいえ仕事の日があります。

「ママも仕事だからね。
一人でお家にはいられないよ」

そう話して、なんとか朝食と着替えを済ませ、
幼稚園に行くことは前提という態度を貫いていました。

子どもが「行きたくない」と言うと、
親としても不安になりますよね。

特に2歳や3歳だと、まだ言葉もうまく話せず、
原因が分からないことも多いので、

「一緒に過ごす時間が足りていなくて
寂しい思いをさせているのでは?」

と心配になったり、
自分を責めてしまうこともあると思います。

その一方で、

「仕事も休めないし…」
「早く行ってくれないかな」
「朝からこれ以上大変なことを増やさないでほしい」

そんな気持ちが出てくることもあります。

そして、そんな自分に
自己嫌悪を感じてしまうこともあるかもしれません。

親としては、やっぱり
「楽しく通ってほしい」というのが願いですよね。

でも、泣いている子どもをなだめるのも大変ですし、
特に3歳、4歳になってくると

  • 無理やりご飯を食べさせる
  • 着替えをさせる

といったこと自体が、物理的にも難しくなってきます。

ただ、私が意識していたことが一つありました。
それは親が迷いを見せないことです。

子どもが泣いて「行かない!」と言うと、
親としては

「そんなに嫌なの?」
「無理に行かせたら、もっと嫌いになるんじゃないか」

と不安になりますよね。

「今日は休ませた方がいいのかな」

そんな考えが頭をよぎることもあると思います。

私がおすすめするのは、あらかじめ基準を作っておくことです。

私の基準は、体調が悪いかどうかでした。

例えば、

  • 鼻水・咳がひどい
  • 食欲がない

など、休ませた方がいいサインが体に出ている場合は、休むことも選択肢に入れます。

この基準があると、
自分自身にも説明がつきやすく、
子どもにとっても「なぜ休むのか」が理解しやすいからです。

逆に、特に体調が悪いわけでもないのに休んでしまうと、

「泣いてお願いすれば休める」

と子どもが学んでしまうこともあります。

子どもは、大人よりもこうした体験を習慣化しやすいと感じています。

もちろん、小学生になり情緒がさらに成長していくと、
また対応も変わってくると思います。

ただ、未就学児の間は、
このくらいシンプルな基準で十分だと私は感じています。

とはいえ、家庭によって考え方はさまざまなので、
親子ともに納得できる基準であればそれが一番だと思います。

子どもは、親のことを本当によく見ています。

親が揺れると、子どもも揺れます。

もちろん、親も人間なので、
感情が揺れ動くのは当たり前のことです。

ただ、その迷いをできるだけ表に出さないようにすることで、
子どもはいい意味で「そういうものなんだ」と受け入れ、
それが少しずつ習慣になっていくのではないかと思います。

少し大げさかもしれませんが、

「人は自分の好きなことだけをやって生きていくわけではない」

そんなことを、子どもなりに学んでいってほしいなと思います。

逃げ道を作ってあげる

 
一つの対応として、逃げ道を作ってあげることも大切だと思います。

子どもは、自分の要求がすべて否定されると、それだけで悲しくなってしまいます。

例えば

「幼稚園に行きたくない!」
→「行きなさい」

これだと、一方通行になってしまいます。

なので私は息子に、

「幼稚園に行ってみて、どうしても嫌だったら先生にお話しして、ママを呼んでいいよ」

と伝えていました。

もちろん、実際に電話がかかってきたら迎えに行く覚悟もしていました。

でも結局、電話がかかってくることはありませんでした。

子どもにとっては
「行ってみて、もし嫌だったら帰れる」

そう思えるだけで、安心できるのだと思います。

大人でもそうですよね。

何かに挑戦するとき、
「ダメでも他に道がある」と分かっているから挑戦できる。

大人は経験からそれを理解しているので自然に行動できますが、
子どもはまだ経験が少ないため、

「今、幼稚園に行く」

ということだけで頭がいっぱいになり、
「嫌だ!」となってしまうことがあります。

そんなとき、逃げ道を提示してあげることで安心できることも多いと感じました。

ちなみに、この考え方は習い事にも当てはまると思います。

我が家ではスイミングでも行き渋りがありましたが、
「とりあえず行ってみて、ダメだったら帰ろう」と約束して行くと、これまで一度も途中で帰ることはなく、毎回楽しんで帰ってきました。
逃げ道を提示してあげることで安心できることは多いです。

そんなふうに対応しながら過ごしていたある日、行き渋りの原因が分かる出来事がありました。

行き渋りの原因は「巨大ムカデ」でした

行き渋りが始まって少し経った頃、初めての懇談がありました。

行き渋りが始まった時、先生にも相談しようかと考えました。
バス送迎を利用しているため、普段は担任の先生と話す機会があまりなく、園での様子もよく分からなかったからです。

でもちょうど懇談の予定があったので、その時に聞いてみようと思っていました。

まず先生の方から園での様子を聞くと、特に大きな問題もなく、楽しく過ごしているとのことでした。

そこで私の方から、

「最近、行き渋りが始まって。理由を聞いてもはっきりしないのですが、主に虫が嫌だと言うんです。園でも虫を嫌がっていますか?」

と聞いてみました。

すると先生から、驚きの話がありました。

実は、最近園のトイレで大きなムカデがでて、それを最初に見つけたのが○○くんでした。

しかもその出来事は、行き渋りが始まった時期とちょうど同じ頃でした。

先生曰く、大人でもひるむようなサイズ感で、息子は

「おっきい虫がいる〜!」

と大泣きしていたそうです。

先生たちも恐怖感を与えないようにしながら、複数の保育士でなんとか処理をしたとのことでした。

息子にとっては、ムカデは初めて見る虫

しかも普段嫌がっている虫とは、レベルが違う“本物の虫”です。

私もその話を聞いて驚きました。

そして同時に、

「それは行き渋るわ!」

と納得しました。笑

息子は「虫が嫌」とは言っていましたが、
その虫がどの程度の虫なのかによって、私の受け取り方は全く違っていたと思います。もし最初からムカデのことだと分かっていれば、もっと違う対応ができたかもしれません。

懇談のあと、息子にこの話をすると

「そうなの!」

と、すぐに思い当たる様子でした。

そして、あの虫がムカデという虫だったことも理解しました。

私は息子に、

「ムカデが出た時、先生が退治してくれたでしょう?
もしまたムカデを見ることがあったら、先生に言えばいいんだよ。
すぐに助けてくれるからね。」

と話しました。

それ以降、息子が

「幼稚園行きたくない」

と言うと、

「そうだよね。ムカデ怖かったもんね。
ママでも怖いよ。
でも幼稚園の先生は強いね。
何かあってもすぐ助けてくれるね。」

と、毎回同じように話しました。

そうするうちに、息子も

自分の怖かった出来事を理解してもらえた

と感じたのか、行き渋りは少しずつ落ち着いていきました。

期間にして、2〜3週間ほどだったと思います。

長いようで、振り返ってみるとあっという間だった
息子の「行き渋り」は、こうして無事に終わりました。

まとめ

子どもの行き渋りは、
必ずしも大きな問題が原因とは限りません。

子どもにとっての「怖い」「嫌だ」は、
大人の想像とは違うこともあります。

理由を決めつけず、子どもの言葉を聞きながら、
園の先生とも連携していくことが大切だと感じました。

同じように3歳の行き渋りで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

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